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野口悦士(種子島)

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大手デパートにお勤めのMさん。すごく不思議なことに待ち合わせしなくても定期的に会うことが出来る女性。陶芸家の中里花子ちゃんが一番最初にご紹介くださったのだが、唐津のイベントや作家さんの個展、陶芸家さんのパーティーなどでバッタリ会う。もちろん「器好き」というコミュニティーのくくりはあるけれど、中里隆さんつながりなのだな~と今改めて思う。中里隆さんつながりで、実はすごく気になっていた野口悦士君。もちろんMさんはすでに野口君とは仲良くされていた。彼の種子島の焼〆の作品を、楓さんやネットでも見ていて、是非とも一度、会ってみたい陶芸家だった。

かれは、慶応大学卒業後、就職するが会社勤めがしっくり来なくて会社勤めを辞めてしまう。中里隆さんの種子島で焼いた焼〆を見て魅せられてしまい、自分の気持ちを抑えきれず種子島に訪ねて行った。だが、隆さんは、その時に種子島にはすでに居らず、念願の弟子入りはかなわない。しかし、なんと彼は種子島に居ついてしまう。それから、種子島の別の窯元で修行して、結婚して、何年もたった後、隆さんに唐津で指導を受けることになる。この話を聞いた時はなんて、一途な青年なんだろう~とちょっと胸が熱くなってしまった。私は思い込みが激しい。私の場合は間違っていることも多いのだか~思いが深いというのは素晴らしいことだ。自分の人生が変わるほどの思いを見つけるのは、なかなかない事で、そこに自分の本質の何かがあるのだと思う。

鎌倉の今回の菜の花の展示室の個展で、初めてお会いすることになった。私が、「絶対買おう」決めていたのはこの急須。ネットや実物も見ていて知っていたのだか、お茶が上手に入れられるのと、大きさと形が絶妙にいいのだ。あまり景色が激しく入っていないものを選んで買った。自宅に帰り、ほうじ茶、緑茶、紅茶といろいろ入れて飲んでみた。どれも美味しく淹れられ感激する。なんとなく彼の実直さが器に現れている。私のティータイムのニューフェイスになった。


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もうひとつ一目ぼれしてしまったのが、この注器。お酒を入れても、そば汁を入れてもいい感じ、裏と表で表情がまったく違うものを選んだ。まったく違う器みたいで、1つで2度楽しめる。形も焼きも、ココが大切なんだけど大きさが本当に丁度いいのだ。家に帰りポトンと水の中につけると、焼き物が生き生きとしていて、とてもいい表情になった。

焼しめの手入れは難しい。湿気でカビてしまったりするので、特に注器などの中の見えないものは本当に気を使う。しまう時はしっかり乾燥させないとダメ。だけど、焼〆は使わないと育たない。家にもいくつか焼しめがあるが、5年ほど使い続けると、つやつやになって手になじむのだ。この注器が育つ日がとても楽しみだなと・・・素敵な出会いであった。

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2012年11月27日 08:56に投稿されたエントリーのページです。

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