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藤塚光男 (京都 亀岡)

素性を知らずに何気なく使ってることがある。ファッションには、全然、うとい私で、昔から冠婚葬祭の時に使っている黒いバックがあった。もうかれこれ20年経ってしまい、くたびれてきたのでので捨てしまおうか、と思い何気なくバックのタグを見たら、それはフェラガモのブランドだった。確かこれは若いころ研修旅行に行った時、ミラノの日本系のデパートで、パーティーバックが無くて、急遽、「なんでもいいから」と買いもとめたものだった。値段もいくらか忘れてしまっている。捨てるのは思いとどまって、メンテナンスに出してみたら新品のようになって戻ってきた。ブランド物に対してのこだわりが無いけど、やはり、革製品の老舗だから、しっかりしたものなんだなぁ~感心した。

私は若いころに親元を離れて暮らしたので、そのころから器は自分で選ぶようになった。藤塚さんの染付けの器も、最初はインスピレーションで購入した。この器の製作者の陶芸家・藤塚光男は知らなかったけど、盛り付けると、とっても表情が良くて「いいなぁーいいなぁー」と思っていた。まさか、それから何年も経ってからお会することになり、亀岡の工房を訪ねて行ったり、今のように仲良くしていただけると思っていなかった。藤塚さんが東京に個展で来ると必ず、「一杯一緒に飲みましょう」となる。私は藤塚さんと飲みに行くのが大好きだ。藤塚さんとのみに行く時は、必ず大勢になる。これは藤塚さんの素晴らしいお人柄に皆さんがひきつけられてやってくるのだと思う。周りに本当に素敵な方が多いのだ。藤塚さんのお友達と私は何人も仲良くさせてもらい、実は、勝手に大変お世話になっている。

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藤塚さんの作品は、古伊万里のような温かみのある染付けでとても料理を優しく包み込むような器なのだ。なので、一度、購入すると必ず、リピーターになってしまう。染付けの作家さんはいろいろいらっしゃるが、独特の雰囲気をかもし出していてとても使い心地がよいのだ。染付け以外にも、李朝風の白磁も素晴らしい。これは、藤塚さんが本物の李朝の器を、たくさん見たり使っているからこそ、彼の作品に反映されていて、なんともいえない風合いになるのだ。骨董品の初期伊万里や李朝というには、ほんとうにすばらしと思う。実際に、そのような器が沢山詰まっているお蔵をお持ちの方のお宅にうかかい御目文字のチャンスがあると、器の素晴らしさに、ため息がでて、料理を盛り付けると唸ってしまう。しかし、そのような器は、私の生活や身の丈には合わない。なので、今、ご活躍の気の知れた作家さんの器が使いたい。

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年に何度か藤塚さんにお会いして、一杯やりながら話をする。そのときに、作品の事、仕事の事と、食事、お酒、藤塚さんの好みをいろいろとうるさく訊ねて、ちょっとうんざりかもしれないけど、藤塚さんには魅力的な引き出しが沢山ある。また、いろんなことをご存知だからので、とても勉強になるのだ。一度、京都の骨董屋さんを一緒に回ってもらったことがある。当たり前だけれど、本当に器に詳しくて、作品が素晴らしいのは、豊富な知識がベースにあるのだと思った。どんな方なのかまったく知らずに、器を手にした事がきっかけだけれども、大御所のの陶芸家で、こんなに素晴らしい人だとは知らずに器を使っていた。あーまた藤塚さんと京都の茶碗坂を歩きたい。

今度、東京で会えたらまた器の話をしていろいろ教えていただこう。また、新しい作品や近況の話をしてもらうのもとても楽しみだ。藤塚さんが嫌じゃないとよいのだけど・・・。

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藤塚さんの個展が京都であります。とても素敵な鄭さんのお店の李青さんであります。
 
 独立25周年藤塚光男作陶展
   2013年4月13日~16日
   
   李青  
京都市上京区河原町今出川下ル二筋目東入ル
    電話 075 -255-6652

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2013年4月10日 06:08に投稿されたエントリーのページです。

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