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2013年4月 アーカイブ

2013年4月12日

土井 善男  清水尚子 (京都・亀岡)

私は良くシングルマザーと間違えられる。主人とはいっさい一緒に行動しないし、まったく違う業界なので、接点が無い。なので、あまり回りに紹介していない。よって、シングルマザーに間違えられるのだ。主人が同じ食の業界の人だと、意見が合う時はいいけどどちらかが「違う!」と思ってしまうと辛いので、私には我慢が出来ない。忍耐力が無いのだ。ご夫婦で陶芸家の方も多い。もちろん作風はまったく違うことがほとんどだけど、ご夫婦でアーティストも大変ではないかと思う。でも、とても仲良しなご夫婦が多い。土井さんと清水さんも仲良し夫婦。京都の亀岡で作品を作っている。可愛い男の子もいてとても幸せそうだ。私はこのお二人がとても心がほっとするのでお会いするのが好きだ。優しい染付けの器が基本の清水なお子さん。私の大好きな藤塚光男さんのお弟子さんだった。藤塚さんのお弟子さんだったから、とても基本がしっかりしている。土井さんはスタイリッシュでシンプルな白磁の皿。李朝風の使いやすい器だ。工房に訪ねたら仲良く作業場が並んでいた。

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土井さんの器は料理屋さんなどでとても評判が良く玄人向き。知り合いの和食の職人さんもバランスがいいと絶賛していた。なるほど、料理が映えるとてもいい白磁なのだ。お刺身を1人前盛り付けるときなどこの器を良く使う。プロの日本料理人の気分になる。すごく優しいきちんとしている土井さんの性格が良く現れている器だ。小皿もとてもたっぷりした感じの白い釉薬がいい表情なのだ。土井さんの小皿もうちでは沢山使っている。

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清水さんの器は、華やかで、染付けが優しくって女性的。このひさごとワンポイントの牡丹の染付けの丼は最近購入したものだ。こ飯ものでも麺ものを盛り付けても、とてもいい感じになる。大きさも片手で持てるサイズで容量もたっぷりしている。丼ものは実はとても難しく、どのぐらい汁が張れるかとか、径の大きさと深さのバランスがとても大事なのだ。


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最近、そろってきた清水さんの盃。これを並べて友人と日本酒を飲むととても愉しい。龍の盃は私は辰年なので、清水さんがプレゼントしてくれた大作!嬉しくて嬉しくて、日本酒だけでなくワインを飲んだり、お茶を飲んだりして繰り返し使っている。清水さんの器が一つ入るだけで食卓がパーッと華やいだ感じになるのだ。

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土井さんと清水さんはお互いをインスパイヤーさせて、とても良きライバルでもあるし、良きパートナーで、良き理解者なのだ。土井さんの作品はこれからどんどん洗練されていくだろう。いろいろな可能性を秘めている。清水さんの染付けはどんどん進化を遂げていくだろう。「こんな構図を描いてほしい」と私が好き勝手な事を言っても「試してみますね」と言ってくれる。あるギャラリーのバイヤーに怒られたことがある。作家さんに「こんなものを作って・・」と言うのは失礼なことで、とても作家さんのプライドを傷つけるからだめだと。私が、すでに、いろんなお願いをこのご夫婦にした後だったので、「ごめんなさい、失礼でしたね」とお話したら「とても参考になります」と謙虚なお返事。ありがとう。ちょっと涙が出そうだった。

土井・清水夫婦に憧れる若い独身の女性陶芸家も多い。夫婦はいつも二人三脚ではないけど、協力しながら、思いやりながら、影響しながら作陶をされている二人の今後がとても楽しみだ。

ご夫婦二人の企画展があります。二人の作品を並べてみるのが一番いいと思います。是非!

土井善男
清水なお子展
  2013年 4月 13日(土)~ 20日(土) 初日13日作家さん在廊

  ももふく
  東京都町田市原町田2-10-14 ♯101
  電話042-727-7606

2013年4月10日

藤塚光男 (京都 亀岡)

素性を知らずに何気なく使ってることがある。ファッションには、全然、うとい私で、昔から冠婚葬祭の時に使っている黒いバックがあった。もうかれこれ20年経ってしまい、くたびれてきたのでので捨てしまおうか、と思い何気なくバックのタグを見たら、それはフェラガモのブランドだった。確かこれは若いころ研修旅行に行った時、ミラノの日本系のデパートで、パーティーバックが無くて、急遽、「なんでもいいから」と買いもとめたものだった。値段もいくらか忘れてしまっている。捨てるのは思いとどまって、メンテナンスに出してみたら新品のようになって戻ってきた。ブランド物に対してのこだわりが無いけど、やはり、革製品の老舗だから、しっかりしたものなんだなぁ~感心した。

私は若いころに親元を離れて暮らしたので、そのころから器は自分で選ぶようになった。藤塚さんの染付けの器も、最初はインスピレーションで購入した。この器の製作者の陶芸家・藤塚光男は知らなかったけど、盛り付けると、とっても表情が良くて「いいなぁーいいなぁー」と思っていた。まさか、それから何年も経ってからお会することになり、亀岡の工房を訪ねて行ったり、今のように仲良くしていただけると思っていなかった。藤塚さんが東京に個展で来ると必ず、「一杯一緒に飲みましょう」となる。私は藤塚さんと飲みに行くのが大好きだ。藤塚さんとのみに行く時は、必ず大勢になる。これは藤塚さんの素晴らしいお人柄に皆さんがひきつけられてやってくるのだと思う。周りに本当に素敵な方が多いのだ。藤塚さんのお友達と私は何人も仲良くさせてもらい、実は、勝手に大変お世話になっている。

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藤塚さんの作品は、古伊万里のような温かみのある染付けでとても料理を優しく包み込むような器なのだ。なので、一度、購入すると必ず、リピーターになってしまう。染付けの作家さんはいろいろいらっしゃるが、独特の雰囲気をかもし出していてとても使い心地がよいのだ。染付け以外にも、李朝風の白磁も素晴らしい。これは、藤塚さんが本物の李朝の器を、たくさん見たり使っているからこそ、彼の作品に反映されていて、なんともいえない風合いになるのだ。骨董品の初期伊万里や李朝というには、ほんとうにすばらしと思う。実際に、そのような器が沢山詰まっているお蔵をお持ちの方のお宅にうかかい御目文字のチャンスがあると、器の素晴らしさに、ため息がでて、料理を盛り付けると唸ってしまう。しかし、そのような器は、私の生活や身の丈には合わない。なので、今、ご活躍の気の知れた作家さんの器が使いたい。

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年に何度か藤塚さんにお会いして、一杯やりながら話をする。そのときに、作品の事、仕事の事と、食事、お酒、藤塚さんの好みをいろいろとうるさく訊ねて、ちょっとうんざりかもしれないけど、藤塚さんには魅力的な引き出しが沢山ある。また、いろんなことをご存知だからので、とても勉強になるのだ。一度、京都の骨董屋さんを一緒に回ってもらったことがある。当たり前だけれど、本当に器に詳しくて、作品が素晴らしいのは、豊富な知識がベースにあるのだと思った。どんな方なのかまったく知らずに、器を手にした事がきっかけだけれども、大御所のの陶芸家で、こんなに素晴らしい人だとは知らずに器を使っていた。あーまた藤塚さんと京都の茶碗坂を歩きたい。

今度、東京で会えたらまた器の話をしていろいろ教えていただこう。また、新しい作品や近況の話をしてもらうのもとても楽しみだ。藤塚さんが嫌じゃないとよいのだけど・・・。

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藤塚さんの個展が京都であります。とても素敵な鄭さんのお店の李青さんであります。
 
 独立25周年藤塚光男作陶展
   2013年4月13日~16日
   
   李青  
京都市上京区河原町今出川下ル二筋目東入ル
    電話 075 -255-6652

2013年4月 6日

中里花子 唐津 その2

花ちゃんとはとても仲良くなったので、それをいいことに、いろいろなリクエストをした。家の食事のときのナイフ・フォークレストをお願いしたり、友人の結婚式の引き出物をお願いしたり、友達の誕生日プレゼント用のコーヒーカップを水引をつけて包んでもらったりと、とてもいろいろな無理を言ったけどそれに答えてくれた。私のリクエストをきちんと 解ってくれるので、安心してとても頼みやすかった。本当にありがたい。彼女の感性が、とても自分の好みにトンピシャ。ストライクなのだ。

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また、彼女のおかげでいろいろな出会いがあった。お父さんとお兄さんの隆太窯で年に何度かコンサートをやる。8割は東京からのゲストで、それは素晴らしいメンバーだった。お話させていただけて本当に光栄な方たちだ。バロックのコンサートの後に、それは見事な宴会で、「人をもてなすというのはこういうことなんだなぁ~」と茶事以外で初めて勉強になったパーティだった。私など呼んでいただける者ではないけれど、それも花ちゃんがご縁で、お父さんに呼んでいただいた。それとは別に、花子ちゃんが定期的に「ダンパ」と称してパーティーをやった。皆でディスコダンスをしたり、フラダンスの余興があったり、花火をあげたりしての演出だったけど、それはそれは愉しい会だった。私が連れて行った、パーティー慣れしている女友達が、「こんな愉しいパーティーは初めてだ」と絶賛した。

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パーティーの時に、花ちゃんの器を大量に使って彼女が料理をしてもてなす。その設えも素敵だけど、そのもてなす彼女の器の使いがとても勉強になる。彼女が今から7,8年前に自分の工房を唐津に作った時に、この白い器のアーモンドボールにクレソンのスープを出してくれた。とても、印象的だった。美味しいご飯のおにぎりが黒い大皿に盛ってあったそれも、とっても、かっこよかった~。このようにすると格好いいんですと言う事をさりげなく教えてくれる。

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人との付き合い、花の生け方、食事の出し方、暮らしのありかた、生き様と、私よりう~んと年下の花ちゃんは、いろいろ教えてくれる。彼女とは何時間でもおしゃべりしていたいし、夜更けまで緩々とお酒を飲んでいたい。なにげない日常を大切に生きている。ほんとうに何が自分に大切なのか、自分がどうありたいか、こんなことを教えてくれる年下の友人は他にはいない。

時間が出来たらまた唐津に彼女を訪ねよう。一緒に旅をしよう。彼女との新しい出会いや、発見がとても楽しみだから・・・。


2013年4月 3日

中里花子 唐津 

極端に私は女友達が少ない。あまり、女性らしいことが出来ないのが原因で、本当にt時々自分の性格が嫌になる。私には息子が一人いるが、この子がお腹にいる時にも、「もし女の子だと,うまく育てられないかも・・・」と本当に心配だったのだ。女らしい母にはなれないのでお手本にされては非常に困る。産まれた時に、男の子だったので、心から安心したのだ。

今から10年前に、花ちゃんに初めて出会った。古くからの友人のように思えて、はじめましての日から、どっぷりお酒を飲んだり、かなりつっこんで話し込んだり、ほどなくして一緒に旅したりして、本当にずっーと仲良くしてもらっている。もう、私が四十も近かった歳がら、花ちゃんと一気に仲良くなれたのは、彼女の性格がとてもハンサムだからだと思う。しかも、とても心根が綺麗で純粋な子だった。彼女とはプライベートないろいろな話をしたと思う。そのときに、彼女の感性と考え方や生き様の格好良さに、ちょっとホレ込んでしまった。とても彼女に興味が出て、秋に東京で初めて会って1ヶ月後の年末には、唐津に彼女を訪ねていた。そのころは、彼女はまだアメリカに拠点があったので、同居していたご両親のお家に訪ねて行った。

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唐津では、お寿司を一緒に食べて、歴史のある町を散歩して、隆太窯に連れて行ってもらい、とても愉しい時を過ごした。「唐津は大変良いところ」と言う認識があったけど、花ちゃんのフィルターを通しての唐津はまた格別だった。彼女の生まれ育った環境が豊かで、また、穏やかだったのでなんだか羨ましかった。それから東京で、私の友人を紹介したり、お酒や食事を楽しんで家にも泊まりに来てもらった。また、夏のバカンスに彼女はアメリカから私は日本からで、スペインで待ち合わせてビルバオ・サンセバスチャン・バルセロナを二人で旅行したりした。一緒にいるととても活動的になりいろいろな体験ができるのだ。

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彼女は高校生の頃からアメリカに渡り、アメリカの大学に行って建築などの勉強をした。なので、かなり外人的な考えもあり、日本人の奥ゆかしさも持ち合わせていて不思議な感覚。それが、作品にも表れている。洋風でもなくこてこての和のテイストでもない、彼女のスタイル。若い今の人たちの生活にマッチしていると思う。もちろん基本はしっかりしていて、お父さんもお祖父ちゃんも有名な陶芸家だから、きちんと熟知しているのだ。とても、彼女の面白さを感じた。私が始めて買ったこの器。レモンカップと言う。縁の部分がレモン形をしている。アメリカで作った作品だった。そばつゆを入れたり、ワインを飲んだり、冷茶を入れては飲んだりしてる。1枚目めの写真はスクエアーの糸巻き皿。家ではお客様の時は、これを飾り皿にする。とても、評判がいい。それから、毎年、彼女の作品を見てきている。彼女の生き方のスタイルと、器のスタイルにすごく興味がわくのである。

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