高齢者、体に不自由な所のある方が着やすくて、好みにあって、
温かい洋服を探すのは意外と難しいです。
ユニクロの服を選ぶには抵抗のある世代の方は、
今までの習慣や好みをかえるということはされない方が多いようで、
肌着から分厚いものを何枚も重ねて着ておられます。
父は今は寝ているか、車いすでの生活になりました。
病院へ行く時に寒くなくて、軽く、自分や介助者が脱ぎ着しやすく、
車いすで窮屈にならないデザインの上着を探しました。
私も仕事で介助をするときに着脱しやすい洋服を選ぶというのは、
なかなか難しいと思っていたので、実際に探すというのは勉強になります。
スーパーの衣料品店を見ました。
温かさを重視すると自然とデザインがモコモコになり、着丈も長くなるものが多く、
車いすでは窮屈になり、足回りも危なくなります。
逆に薄手のものはウインドブレーカーのようなものになり、父の年代にはなじみません。
デパートの紳士服売り場へ行きました。
若者、ビジネスマンが対象となったものは、丈夫さと品はありますが、重さがあり、着脱も難しいです。
そこで、思いついたのがアウトドア用品店。
山で使えるものというのは、通気性、保温性、丈夫さを兼ね備えています。
冬山でグローブをしたまま着脱することを考えて、ファスナーに紐を付けてあったり、
マジックテープで止まるようになっていたり、ポケットの中も大きくとられています。
手が不自由な父も、このポケットなら使えそうです。
インナーのシャツも素材が柔らかくて温かく、洗濯してもすぐ乾いて丈夫というもの、父の好きそうなチェック柄を選びました。
店員の方も「介護が必要になられたご家族の服を選びにいらっしゃる方も多くなりました」と、アドバイスをいろいろしてくれました。
確かにズボンとか、撥水効果がある、通気性が良い、温かいというのはご本人も介助者も助かる効果です。
アウトドアというアクティブな用途から考えると、介護というのは結びつかないようですが、理にかなっていますね。
父も気に入って「明日の外出から着ていく」と言っていました。
アウトドア用の上着はちょっとゴワゴワするけれど、
気に入ってずっと着てくれるといいなあと思います。
普段何気なく着ている洋服も、足を痛めたり不自由なところができるととたんに障害になったりすることは私たちでもありますものね。
ユニバーサルでおしゃれなデザインは、これから高齢化する世の中にどんどん必要になってくるでしょう。