講習会がやっと終わりました。
初日、緊張の中で顔を合わせた人達も最後には別れるのが惜しいくらいの存在になりました。
介護の番組などで見るかもしれませんが、エプロンに大きな名札をつけて講習を受け、
演習もさまざまな状況設定の中で行いました。
それぞれの仕事や年齢も違いますが、共通の目標に向かって取り組む姿はみんな真剣なものでした。
毎回、講義が終わって「今日もお疲れ様~」「次も頑張ろうね」と手を振り、
新宿の人並みの中に消えていく姿、
今まで名札をつけていた「○○さん」達が、知らない人たちの波に溶け込んでいくのを見ました。
ーああ、街はこうして出来上がっているんだなー、
まったく知らないすれ違うだけの人、偶然同じ車両に乗り合わせた人たち、
お互い名乗りあう事のない人たちだけれど、きっとそれぞれの場所でがんばっている。
せわしなく人の行きかう新宿の交差点も、なんだか違って親密なものに見えました。
5月15日の朝日新聞の天声人語に感銘を受けました。
詩人の谷川俊太郎さんが語っていた無名性へのあこがれについてでした。
「 万葉集でも『読み人しらず』なんていうのが、たくさんあるわけじゃないですか。ああいうふうに残っていくのが一番いい。
ー略ー
言葉の巨人は、名より作品を語り継いでほしいと願う。広く長く口ずさまれた末に「これ誰だっけ」と言われる幸せである。
黙々と良品を世に送る職人が味わうような、まじり気のない喜びであろう。(名を出さないという)責任論を突き抜けて、小欄も有名を超える無名でありたい。」
介護の仕事だけではなくても、名を残す程のことではないけれど素晴らしい仕事をする人たちが世の中にはたくさんいて、今日もどこかで誰かの心に残る仕事をしている。
小さな無名の仕事の積み重ね。
その事実に気づいた時になんだかとてもうれしくなりました。
次は本番の筆記試験です。
難しい言葉や表現が多く、膨大な知識を覚えなくてはいけません。
短期記憶がどんどん苦手になっています。
さて、どうがんばりましょう〜?