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2016年 5月に読んだ本

「春の庭」  柴崎友香
「花ならば紅く」  有吉佐和子
「子どものまま中年化する若者たち 根拠なき万能感とあきらめの心理」  鍋田恭孝
「教育を経済学で考える」  小塩 隆士
「二流でいこう 一流の盲点 三流の弱点」  ナガオカケンメイ
「人生の道しるべ」  宮本輝 吉本ばなな
「星々たち」  桜木紫乃
「花のベッドでひるねして」  よしもとばなな
「忘却の整理学」  外山滋比古
「水のかたち」  宮本輝

先月読んだ「助けてと言えない」の本、今観ているドラマ「ゆとりですがなにか?」で、
気持ちと興味がそちら側にいっています。

メソポタミアの時代から今の若者が理解できないと嘆く言葉はあったそうです。
上の世代には上の世代の偉さと、時代の苦悩もわかるのですが、
今の若者の特徴を弱々しいでしょ?と書かれていても、
それはそれでとても素晴らしいと感じることも多く、
中間の40〜50代の私たちができることは何なのだろうと考えています。
ちょうどナガオカケンメイさんの本にあった一流、二流、三流の考えの図が、
思っていた相関図と重なったりして、今月読んだ本はとても興味深いものでした。

今月読んだ本から、
ーある賞をとった建築家が、インタビューの中で語っていた言葉が印象に残っている。「昔の若い建築家は大きな仕事をしたいと考えていたし、大物建築家になることが夢だった。そのために非常な努力をした。しかし、最近の若い建築家はそういうことは求めず、地道に仕事をすること、そして、できれば、それが世の中の役に立つことを目指しているような気がする。だから、ボランティアの活動には多くが集まる。」と。
 日本の若者も、この方向に向かっているような気がする。自分の生活を大切にしながら、地道に活動を続ける若者が増えている。
 多くを望まず、物欲しそうでもなく、人から奪おうとは思わず、大物になって権力を握りたいとも思わず、あるもので満足し、自分の世界を大切にし、大きな夢を描くこともなく、動かず、無理せず、群れず、静かで素直で心やさしい若者たちが増えている。
 彼らは与えられたやさしい環境ですくすく大きく育ち、ツタのように手足を伸ばし、自分のペースで一日一日を黙々と生き続ける。荒ぶる自然児や英雄の時代は終わり、植物的な生き方が適した時代となったとも言えようか。ー

外山滋比古さんの「忘却の整理学」、こちらも興味深かったです。
呼吸をするとき、吸ってから吐くのではなく、
吐いてから、吸う。それが呼吸の正しく意味するところであり、
知識も忘れるから記憶できる。
記憶していくだけではダメだし、
新しい知識を入れるためには忘れるという忘却もバランスの上で大切なことであるという。
高齢者になって忘れっぽくなることの原因の一つには、
新しいことを入れない日常がそうさせてしまっているかもしれない、とありました。
92歳の叔母も、85歳の私のお稽古の先生も、新しいことへの好奇心は驚くものがあります。

「ひとつでは多すぎる」という考え方、そして、 
「朝、かんがえ
 ひるは、はたらき
 夕がた、食し
 夜は眠れ」
という詩。 やはり本はありがたいものです。

benibana.jpg去年、お友達から小さな苗をいただきました。
「サンゴのような赤い花が咲くから」と聞いていたのですが、
咲いたら、白い花でした。
思いがけない変化が世の中を楽しくしてくれる。
思った通りにいかない、それも面白さですね。

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2016年6月 2日 10:07に投稿されたエントリーのページです。

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