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未来のだるまちゃんへ

今年もあとわずかになりましたね。
今月「未来のだるまちゃんへ」を読みました。
「だるまちゃんとてんぐちゃん」や「からすのパン屋さん」の絵本を書かれた、
かこさとしさんが絵本作家になるまでのお話や、
戦争を体験しこれからの子供達へ何が残せるかとその時に目標とした信念を、
未来の子供への愛情いっぱいに語られています。

今年は3月いっぱいで10年以上務めた介護施設を退職しました。
その後、ふとしたお誘いを受けて学童保育の補助を数ヶ月経験しました。
短い時間の中でエネルギーいっぱいの子供達をまとめ上げる先生には、
頭が下がりましが、小学校1年生から3年生まで、それぞれの子供には個性があって、
今日は何が起こるかと面白い日々でした。
まだまだ小さいはずの3年生が学童の中では、
不思議なほどお兄さんお姉さんに見えて、頼りになるなあと思ったと思えば、
手のつけられないギャングになって1年生に注意されていたりして、
縦のつながりのあるっていうのはいいものだなと思ったり、
子供社会の観察は「こんなことできるんだ!」や「結構いいやつじゃん!」や、
「あーあ、また怒られるのに同じことして!」と結構楽しい経験でした。

かこさとしさんの本の中で印象に残ったのは、
戦後の絵本の世界に無国籍のものが氾濫した時代があり、
桃太郎でさえも鬼たちが占領している島を征伐しに行く話だからけしからんみたいな風潮があって国籍も生地もどこかわからないふわふわした空想空虚なものが流行った中で、
アメリカの絵本の小学校の絵の中に星条旗が描かれていたり、
ロシアではマトリョーシカを主役としたり民族衣装を着たりして、
それは別に民族主義でそうしているのではなく、
自然にその国らしさが描かれていることに気づき、
だるまを主人公とした絵本を思いついたのだそうです。
そうして、日本の郷土玩具を200点くらい調べてみて、
「三年寝太郎みたいな、普段は怠け者なんだけど、その時が来れば、がぜん力を発揮する子や、大勢の中の端っこにいて、黙ってニッと笑っているような子であるとか、威風堂々の裙子英雄ではなく、むしろ語る術を持たないような弱い者、名もなき者に目をつけて玩具のかたちにしてきたのが、日本の風土、日本人の精神性なのです。」
darumachan.jpg
今の世の中、不寛容社会って言われたりして、
どうも他人に厳しい、けしからんの声がよく耳に入ってきます。
この「未来のだるまちゃんへ」と、
数学者の森毅さんの「まちがったっていいじゃないか」は、
できれば大人が読んだ方がいい本じゃないかと思ったりしています。

高齢者と小学生から色々教えてもらった一年でした。
来年はどうしましょう?
かこさんによると「成長は自発的に花開くもの」だそうですから、
年齢関係なく(笑)まだまだ成長したいものです。

今日はクリスマスですね。メリークリスマス!

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2017年12月25日 19:58に投稿されたエントリーのページです。

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