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2005年05月04日

大井 布恒更科(ぬのつねさらしな)

【住所】東京都品川区南大井3-18-8
【TEL】 03-3761-7373
【営業時間】11:30~15:00 17:00~20:00 祭日:11:30~15:00 日曜日定休

 「蕎麦屋の系図(岩崎信也著)」「蕎麦屋酒(古川修著)」、04’夏発刊の「一個人」などで紹介されているが故に一度行ってみたかった店の一つ。
 品川から京急で大森海岸駅下車。休日は閑散としたビル街の一角にある。
 有楽町更科の系統を継ぐご主人は、戦後機械打ちの蕎麦屋が隆盛を続ける中、あえて昭和50年ころ手打ちに切り替え今に至っているとか。
 今回この店を訪問したもう一つの目的は、汁である。

 店の外が閑散としている割には、駐車場に車がたくさん駐車している。  暖簾をくぐった瞬間、テーブル8卓、座卓の2卓は、すべて満席、人気がある。 メニューを見る。なんと多彩なメニューか。  そばの種類では、もり、せいろ、生粉打ち、田舎の自家製粉メニューに季節の変わりそばとして、紫蘇、クコ、桜海老、抹茶などが選べる。  種物の種類も目を引く。穴子煮は売り切れということで、醍醐豆腐を注文した。  そばは、生粉打ちをいただいた。  醍醐豆腐は、豆腐を発酵させたものと聞いている。以前、寺方長浦でも食べたことがある。 まさに日本のチーズ。シャーベット上に凍らせてあり、舌の上でとろける味噌のようなの香ばしい香りは、日本酒のあてとしては絶品である。(日本酒は次回にとっておく。)  生粉打ちそばは長方形の蒸篭に3つのもり、一人前としては十分な量である。  (麻布十番の更科のイメージとはずいぶん違う。)  喉越し、香りも良く万人受けするそばに仕上げられている。
 さて問題の汁であるが、信州須坂の塩屋醸造にお邪魔した時、「東京の「更科系」のお店には、「溜り醤油」を出荷しています。」とのコメントがあり、自分でも「塩屋の溜り醤油」で返しを作っている。  まったりと濃厚でコクがあるが、塩気が少なく、辛味の少ない醤油である。  布恒の汁の醤油は、まさに「塩屋の溜り醤油」であった。  ただ、「布恒の汁」は、素人ではとても作れるものではない。個人的には絶賛である。  04’夏の一個人では、布恒の汁のことが紹介されている。タンポでの寝かせ方や、生返しとの調合、出汁の加え方など。(隠し味に甘酒が入っているらしい。)とにかく手が込んでいる。  とにかく濃厚でコクがあり、辛味が少なく、出汁がでしゃばっていない。そして、手繰ったそば一本一本に絡んでくる汁は、そば猪口からの量の減り具合が早いことで実証できる。

次回は夜「日本酒を味わいにくるぞ」と誓う。

投稿者 kanai : 2005年05月04日 11:00

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コメント

「霞の会」kanai さま
布恒いいですよねぇ。
私も布恒のお汁大好きなんですが、いつも混んでいるので臆して詳しく聞けずにいました。目黒の某蕎麦屋が「布恒の瓶を見せてもらえ!」と言っていましたので、特別なんだろうなぁ~とは思っているのですが。もし差し支えなければ、04’夏発刊の「一個人」の記事詳細をお教え願えませんか?12日の「越後屋寄席」には行かれるのですか?お会いできるようでしたら、是非お話を聞かせてください。mouselion3

投稿者 mouselion3 : 2005年05月09日 17:06

 mouselion3 さま
 コメントありがとうございます。
 12日の「越後屋」は、まだ申し込みOKでしょうか?
OKでしたら、遅れるとは思いますが、お伺いしたいと思います。(19:30頃になってしまうかも・・・・・)
 「一個人」と「塩屋のパンフ」をもって伺います。

霞の会 金井

投稿者 kanai : 2005年05月09日 21:53

「霞の会」金井さま
返信、ありがとうございます。12日「越後屋寄席」金井さまの分も申し込みました。ご多忙中恐縮です・・・無理を言って申し訳ありませんが、布恒お汁の件他 いろいろとご教授いただければ幸いです。mouselion3

投稿者 mouselion3 : 2005年05月10日 08:31

mouselion3さま

申し込みありがとうございます。もしかしたら、急遽いけなくなるかもしれませんが、今のところOKです。
その場合は、ご連絡いたします。

かない

投稿者 kanai : 2005年05月10日 12:50

この度は、布恒「汁」資料ありがとうございます。お礼がすっかり遅くなり失礼いたしました。「汁」が毎日同じ味になるような工夫。あの円やかな深みは、3段の瓶にあるのですね。他にこのように「汁」を作るお店が、まだたくさんあるのですか?

投稿者 mouselion3 : 2005年05月17日 07:18

mouselion3さま

 汁については、それぞれのお店で、それぞれの考え方で出していると信じています。
 しかしながら、食する法の立場からだと中々難しいことが多々ありますね。
 素人が作る立場になった時は、「蕎麦打ちの哲学(石川文康)ちくま新書」を参考にしています。

投稿者 kanai : 2005年05月19日 00:19

「蕎麦打ちの哲学(石川文康)ちくま新書」と言えば、P.51 図5 四つ出し法 の解説文で、「麺棒」を「綿棒」と・・・・・・校正ミスがどうしても気になって・・・・・・。他にも、まだぁ~あるんですけど・・・・・・。私達これをしないように、校正時は遠慮なくビシバシと赤を入れねばなりませんね。

投稿者 mouselion3 : 2005年05月19日 23:08

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