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2006年01月03日
桐野 夏生著 「魂萌え世代」
[ⅷそばの本]
【著者】桐野 夏生 【題名】 「魂萌え世代」 ソバリエの事が小説になりました。税込価格 : \1,785 (本体 : \1,700)出版 : 毎日新聞社 サイズ : 四六判 / 477p発行年月 : 2005.4 下記は書評より抜粋させて頂いた。
主人公は59才の主婦。夫が亡くなり、喪失感に悩まされている時、実は愛人がいて10年間もだまされ続けた事実が判明する。外国にいた長男の帰国や、長女の結婚における騒動と相まって、主人公の混乱は増幅する。それに耐えられず、プチ家出という始めての経験を勇気を持って断行する。その中から色々な人に出会い、新たな人生の出発の準備をする。「そば食べ歩き会」の一員との一度の不倫、友人たちからの慰めに涙する場面あり、無理解を嘆く場面ありと物語は進んでいく。
主人公の喪失感、孤独や夫にたいする失望感。結婚生活とは?子供たちの育て方とは?老年にいたる恐怖など、生活の不安から如何に自らを解放して、自由な境地に至るか。現代のこれからの課題、「老齢化社会」における女性の生き方は如何なるものか暗示されている。魂萌え世代は如何に、これから生き抜くか。
殺人場面とか、性のどきつい描写があるわけでもない。従来の「桐野クライムファン」にとっては、随分指向の違う大人の小説になっている。細部にはっとさせられる描写もあり、さすがに円熟した桐野ワールドを展開している。新たなステージとして、この作品の登場を祝いたい。
http://www.bk1.co.jp/product/2547595/review/428963
投稿者 maejima : 2006年01月03日 11:57
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