2008年5月21日

宇奈根 山中

【店 名】 宇奈根  山中
【住 所】 世田谷区宇奈根 3-7-15
【電 話】 03-3416-6620
【営 業】 昼 11:30~14:00 夜17:00~20:00LO
【休 み】 日月定休
【アクセス】 二子玉川より 東急バス 玉05系統(喜多見・宇奈根地区コミュニティバス) に乗車 「宇奈根地区会館前」 で下車すぐ http://www7a.biglobe.ne.jp/~yamanaka/

およそ40年前(昭和44年)まで、渋谷から二子玉川まで国道246号沿いを通称「玉電」と呼ばれていた路面電車が走っていた(現在の田園都市線、この区間は地下を走る)。
そして二子玉川から成城方面に向かい、砧本村(きぬたほんむら)までのわずか2キロほどの盲腸のような支線(砧線)が走っており、1両編成の緑の電車が田園風景のなかをのんびり走っていた。
もともと玉電は多摩川の砂利を都心に運ぶことを目的に引かれた鉄道であるが、この辺りも鉄道が走っていた面影も薄くなっている。現在は砂利の採取もなくなり多摩川の河川敷は運動場などに整備され、周辺には小洒落れたマンションが目立ってきている。しかしどこかのんびりとした雰囲気が漂う砧周辺の住宅街のなかに「宇奈根 山中」 がある。
「宇奈根 山中」は雑誌などにもよく紹介されているせいか、決してアクセスが良いとはいえないロケーションであるが、ひっきりなしにお客が訪れる人気店である。

のんびりした庶民的な住宅街のなかにある避暑地の別荘風の黒壁の店内に入ると、顎髭がトレードマークのご主人がカウンター越しに元気に迎えてくれる。
右手にカウンター席(6席)とオープンの厨房、左手にはガラス張りの打ち場と、小上がり(テーブル3卓)がある。
カウンター席の前には油飛散防止の「覆い」のついた天ぷら鍋が置かれ、その横には野菜の天ぷら素材が並べられ、お客の注文を待っている。天ぷらに力を入れているせいか、カウンター周辺の景色は普通の蕎麦屋とは少し違った雰囲気をもっているかもしれない。
蕎麦より天ぷらの修行期間が長いご主人の揚げる天ぷらは絶品で、それを目当てにくるお客も多い様である。
天ぷらのタネは専門店顔負けに種類が多く、どれにしようか迷うほどである。
迷った時はコースを選ぶのが良い。
昼のコースと夜のコースでは価格設定が異なるが、基本は小エビのかき揚げが、穴子の天ぷらを選択でき、野菜の天ぷらが3種類(季節により変わる)ほどつき、蕎麦とサラダ、デザートがセットになっていて十分に満足できる内容である。
かき揚げや穴子は勿論旨いが、野菜の天ぷらのうち「さつまいも」は最高である。縦に割られて揚げてあり、まるでスイーツを食べているようである(注:この「さつまいも」は仕入れ状況により食べられないこともある)。
本陣坊で修行したご主人が打つ蕎麦はせいろ(細打ち)と粗挽き(太打ち)の2種類が基本となる。もちろん蕎麦だけ食べに来ても満足いく充実度合いである。
この店のロケーションはついクルマで行きたいところではあるが、散歩をかねてバスまたは徒歩で行き、美味しい揚げたて天ぷらで蕎麦前をやり、締めに蕎麦を手繰ることを是非お勧めする。

~お品書き~
○そば
 せいろ 700円   粗挽き 1000円  二色せいろ 1400円  江戸前穴子天せいろ 1400円
 かき揚げ天せいろ 1500円  かけ 700円  玉子とじ 1000円  あげ餅おろし 1300円など

○酒
 立山  菊正樽酒  日高見  〆張鶴  伝心  斬九郎  天吹  李白 など

○お昼のコース
 限定ランチ   サラダ、天ぷら(かき揚げまたは穴子、野菜3品)もりそば、デザート 
           2000円
 限定2色ランチ サラダ、天ぷら(かき揚げまたは穴子、野菜3品)もりそば、粗挽きそば、デザート 
           2300円
 特別ランチ   サラダ、天ぷら(かき揚げと穴子、野菜3品)もりそば、粗挽きそば、デザート
           3000円
○夜のコース
 月コース    サラダ、天ぷら(巻海老2匹、魚1品、かき揚げ、野菜3品)もりそば、デザート 
           3500円
 花コース    サラダ、天ぷら(巻海老3匹、魚2品、穴子、かき揚げ、野菜3品)もりそば、デザート
           5000円
 特別コース   サラダ、天ぷら(かき揚げ、魚1品、野菜3品)もりそば、デザート 
           2700円


投稿者 ishigaki : 22:07

2008年5月 3日

津右衛門(つゑもん)

【店 名】 蕎麦  津右衛門(そば つゑもん)
【住 所】 東京都大田区南蒲田1-22-12
【電 話】 03-3735-8560
【営 業】 昼11:30~14:00 夜17:30~20:30
【休 み】 月定休
【アクセス】 京浜急行・京急蒲田駅を第1京浜側に出て、大田区産業プラザPIOの交差点を羽田方向に曲がり、しばらく歩き小さな公園を右に曲がる(駅から10分程)

第1京浜(国道15号線)と環8が交差する南蒲田の交差点は渋滞のメッカである。現在京浜急行が羽田空港へのアクセスをさらに良くしようと京急蒲田駅周辺を大改修中であるが、この工事が完成すると京浜急行も高架化されて踏切もなくなり今のような渋滞はなくなることであろう。その南蒲田の交差点から環8を羽田方面に少し行き、セブンイレブンの手前を左に曲がると環8の喧騒がうそのように静かな通りに蕎麦・津右衛門がある。

店内に入ると大きな花瓶に生けられた季節の花とピアノが目を引く。壁には絵画が掛けられていて洋風のお洒落な空間が広がるが、店の奥には蕎麦屋らしく小上がりも用意されている。
ハイバックのお洒落なイスのテーブル席につくと、まず初めに野沢菜と季節の漬物が盛られた小鉢が出される。信州や東北の蕎麦屋では漬物が出されることは珍しくないが、東京の店でサービスで漬物を出す店は少ない。
メニューを見るとこの店のコンセプトが書いてあった。このお店は信州・佐久が発祥で、代々「津右衛門」を名乗っていたとのこと。蕎麦粉は戸隠産のみにこだわり、醤油は小諸産のものを使い、酒は中山道の古い街並みを色濃く残した茂田井間の宿(佐久市茂田井)にあり、かの若山牧水も愛した武重本家酒造(たけしげほんけしゅぞう)の「牧水」「御園竹(みそのたけ)」や、千曲川上流の黒澤酒造の「まると」など東京ではめぐり合いづらい信州の酒を置いている。初めに出された野沢菜も中山道・和田峠の麓から取り寄せているらしい。
教鞭をとっていたという経歴をもつご主人は「信州の野趣と江戸の粋の融合を目指している」 とおっしゃっていた。
特別にあつらえたという木曽檜のせいろに盛られた蕎麦はやや緑かかった細うちの蕎麦で、江戸風のきりっとした汁との相性も良い。このお店のせいろは盛りも十分な量があるが、さらに蕎麦好きにはうれしい重ねせいろもある。
鴨せいろもこの店の売りである。国産の肉厚の鴨肉と葱は山椒を効かせた汁との相性も良い。この山椒は京都・七味屋のものを使っているそうで、洋風のスープのような感じがして独自の味付けが美味しい。この山椒は胡椒と思う人がいるくらい、汁にアクセントを出している。また、とろろそばも頂いたがしっかりした山芋で蕎麦との相性も良い。
酒肴も充実しており、信州の酒を味わいながらゆったり寛ぎたい暖かな店である。

~お品書き~
せいろ 680円  かさねせいろ 1200円  なめこおろしそば 900円  納豆そば 900円
とろろそば 1000円   天せいろ 1350円   海老天せいろ 1550円  
名物冷鴨そば(夏季) 1300円  梅の香そば(夏季) 1000円  

かけそば 680円  なめこそば 900円  やまかけそば 900円  鴨南蛮 1100円
天ぷらそば 1550円  
つくねそば(冬季) 1300円  かきそば(冬季) 1300円

鴨の南蛮焼 760円  桜干し 760円  天ぷら(大海老1本、野菜2品) 680円 板わさ 550円
梅納豆 440円 月見いも 550円  鴨汁 660円
蕎麦おはぎセット 500円

酒 竹重本家酒造「牧水」「御園竹(みそのたけ)」
   黒澤酒造「まると」  など

その他コースもあり。

投稿者 ishigaki : 09:05