今年の8月末、虎ノ門の交差点近くにあった山形県のアンテナショップ『やまがたプラザ・ゆとり都』が閉鎖して銀座1丁目に移転した(12月オープン予定)。
虎ノ門、霞が関周辺エリアはオフィス街で平日はビジネスマンが多いものの、土日は人通りがほとんどなく閑散とした街であるため、県のアンテナショップとしてのロケーションには相応しくなかったのかもしれない。それでも平日は周辺に勤務するビジネスマンを中心に来場者が多く、なかでも昼時は本場の山形蕎麦が食べられるショップ内の「出羽香庵」は長い列ができるほどの人気店であり、根強いファンが多くいた。アンテナショップ移転とともに出羽香庵も銀座に移転かと思いきや、根強いファンの声もあり霞が関に残るとのことで、再開の日を心待ちにしていた。
その出羽香庵が10月22日より、40年前に完成し当時日本で最初の“超高層ビル”であった「霞が関ビル」の隣の「新霞が関ビル」の1Fに移転し営業を再開した。
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地下鉄銀座線の虎ノ門駅を文部科学省周辺の再開発で新たにできた11番出口で出ると、右手の新しい高層ビル「コモンゲート」と左手の「霞が関ビル」の隙間から見えている茶色っぽいビルが「新霞が関ビル」である。新霞が関ビルは企業や団体のテナントが中心でレストラン街の店舗は少ないが、1階の以前寿司屋があった場所に出羽香庵は移転した。入り口には『やまがたプラザ』にあった店と同様に食券の自動販売機があり、暖簾も従来のもののようで何だかなつかしい感じである。
以前の店は長方形のスペースで奥に厨房があったが、新しい店はL字型のスペースとなり奥の方は窓辺に面していて明るい雰囲気の店内になった。厨房は入口を入ってすぐ右手に設置されている。大きな蕎麦畑の写真が飾られた店内は家具もそのまま、席数は変わらず32席となっている。そういえばお店のスタッフもほぼそのままのようで移転してきたという感じはしない。
食券の自動販売機のメニューもほとんど変わりがないが、価格は若干上がっている。しかし原材料費の値上げと、高いテナント料のビルに入店しているので“止むを得ない”といったところか。尚、この店は中休みなしの通し営業であるが、お酒を飲んでゆっくりする時は食券は買わなくても店内で注文を聞いてくれる。
「出羽香庵」が移転再開したことが少しずつ知られてきたせいか、昼時の列に並ぶ人が日に日に増えてきているようだ。昼時は特に、半数近くの人がこの店の名物の「板そば」を注文しているが、「なめこそば」をはじめ、温かいいなか蕎麦も味わいがあって良い。寒くなるこれからの季節にはお奨めである。
「出羽香庵」の本店は山形の有名店「庄司屋」であるが、その山形名物の「芋煮」はこれまでは季節限定品であったが、移転をきっかけ定番メニューになり嬉しい限りである(夜限定)。
芋煮や漬物をつまみに山形の銘酒で一献傾け、仕上げに板そばを啜る……そんな贅沢が都心で気軽に味わえる。あなたも仕事の帰り道、ちょっと霞が関に立ち寄って本格的な“山形の味”を是非堪能して頂きたい。
~お品書き~
<おそば>
板そば 950円 大板そば 1300円 せいろ 600円 冷とろ 600円 鴨せいろ 1200円
天ぷらそば 1300円 なめこそば 850円 山菜そば 950円 きつねそば 700円
にしんそば 950円 たぬきそば 700円 玉子とじ 700円 かけそば 600円
鴨なんばん 1200円 山かけ 900円
<おつまみ>
おにぎり(2ケ) 200円 天ぷら皿盛 1100円 かき揚げ 500円 おしんこ 450円
板わさ 450円 棒にしん 600円 そばみそ 450円
芋煮 小400円 大800円
<お酒>
出羽桜 男山 東光 樽平 など
あと100となりました。早くて明日が明後日には10万回となる予定です。ヒットされた方の連絡をお待ちしています。
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東京の中心部から直線距離で約80キロ、東武伊勢崎線の特急だと浅草から1時間15分ほどで歴史と織物の街、足利に到着する。足利は背中に足尾山地を背負い、ゆったり流れる渡良瀬川を挟んで広大な関東平野に向っている穏やかな街だ。
足利は言うまでもなく足利氏ゆかりの地であり歴史の教科書には必ず載っている日本最古の学校である「足利学校」や、足利家菩提の「鑁阿寺(ばんなじ)」などがあり“東の小京都”などとも言われえいる。また昨今では詩人の相田みつをの出身地としても有名で、街のあちこちに彼の詩が飾られている。
この足利の地にあり、かつては“足利詣で”と言われるほど全国の蕎麦職人が通ったという、また蕎麦好きでは知らない人はいない『一茶庵・本店』にお邪魔した。
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『一茶庵・本店』については様々な本や雑誌で紹介されており、あらためてその歴史などについては割愛したい。
開店時間の11時半少し過ぎに伺ったが、店内に入るとすでに2~3組の先客があり、さすが有名人気店というのが伺われる。創業者の片倉康雄氏の写真に見守られている店内は竹が植えられた中庭を見ながらゆったりと蕎麦を味わえる雰囲気だ。
蕎麦は細切りでも水切れが良く、風味を主張した美味しい蕎麦である。一茶庵といえば変わり蕎麦や創作蕎麦料理が有名だが、やはり通常の並蕎麦も捨てがたい。
今回は特別にお願いして片倉康雄氏が使っていたという蕎麦道具を見せて頂いた。店の奥の別棟に『友蕎亭』という展示室があり、片倉康雄氏の長男で現店主の片倉敏雄氏にご案内頂いた。20年乾燥させ3年以上も磨いたという麺棒や、木口を上にして何層にも貼り合わせた切り板、重厚な木鉢、美しい漆塗りの器、蕎麦猪口などどれも素晴らしいものを見させて頂き、創業者の蕎麦だけでなく、道具に対する拘りも強く感じ感動を新たにした。
東京から2時間弱、日帰りには丁度良い距離の足利に歴史と美味しい蕎麦を味わいに、あなたも『足利詣で』されることをお勧めする。
~お品書き~
<もりそば>
おせいろ 700円 さらしな 700円 田舎そば 700円
天せいろ 1,350円 鴨せいろ 1,450円 つけとろ 1,100円
<変わりそば>
けしきり 茶そば ゆずきり 各 850円
三色そば 1,000円 三色天もり 1,650円
五色そば 1,550円 五色天もり 2,200円
<温かいそば>
天ぷらそば 1,350円 鴨なんばん 1,450円 ひな鳥そば 1,100円
かけとろ 1,100円 玉子とじ 850円 月見そば 850円
<おつまみ>
そばサラダ、蒸しどり、鴨スモーク、板わさ、月見いも、蕎麦みそ、ちらし天ぷら、
玉子焼き、焼きとり、そががきは夕方のみ
<お酒>
赤城山 高清水 など
<甘味>
そば大福、わらびもち、そばアイスクリーム