2009年9月21日

蕎麦切 いもせ (再訪問)

いもせ入口①.JPG
【店名】蕎麦切 いもせ
【住所】大阪市中央区玉造2-9-2
【アクセス】JR大阪環状線玉造駅下車5分
【電話】06-6762-5147
【営業時間】昼11:30~22:00 夜17:30~20:30
【定休日】火曜日、第1・3水曜日
   久々に大阪出張の機会に恵まれ、新幹線に乗る前のひと時を玉造の『蕎麦切 いもせ』で過ごしてきた。 大阪環状線の玉造駅を降りて、交通量の多い長堀通を西に少し行き玉造稲荷神社方向に路地を曲がると静かな住宅街となる。派手やかなネオンのない住宅街ということもあり、夜のとばりのなかで電灯に温かく照らされた「いもせ」の凝った店頭が見えてくると、何だか遠方の親戚の家にようやく辿り着いたような"ほんわかとした"温かさを感じることができる。 井戸のオブジェや大きな水甕などが飾られた店頭は水への拘りを感じさせる。店内は広さの割りに席数を 16席に搾り、贅沢にゆったりと造られている。店頭同様に凝った内装は古民家風でほっと癒しの時間に浸らせてくれる。  店の雰囲気は和風であるが、店内にはビートルズナンバー(オンリー!)が静かに流れ、優しく物静かなご主人と、いつも明るくすごく感じの良い奥様はお二人ともジーンズ姿で客を温かくもてなしてくれるが、堅苦しいユニフォーム姿よりもかえってそれが自然でまったく違和感がない。 こんなところにも親戚の家に来たようなアットホームな雰囲気を醸し出しているのかもしれない。
いもせ入口②.JPG いもせ店内②.JPG いもせ店内①.JPG いもせ店内③.JPG
いもせ湯葉.JPG いもせ玉子焼き.JPG いもせせいろ.JPG いもせいなか.JPG いもせ打ち場.JPG いもせ おせいろ.JPG いもせ おせいろUP.JPG いもせ 蕎麦湯.JPG いもせメニュー①.JPG いもせメニュー②.JPG いもせ茶室.JPG いもせ店内花.JPG

 「いもせ」は2006年にオープンして約3年が経つが、蕎麦や一品料理の基本は変えていないが、ひとつひとつを確実に進化させている。蕎麦はせいろ(ご主人の修行先一茶庵流にメニューは『おせいろ』)、田舎、十割が基本で、それぞれ冷たい蕎麦、温かい蕎麦が供される。また週末を中心に芥子切り、レモン切りなどの変わり蕎麦もメニューに追加となる。
 1日10食限定の十割はそのときに仕入れる最良の蕎麦粉を自家製粉して打たれている。北海道や茨城は勿論、福井や信州、会津などの蕎麦粉も使われているそうだが今日は残念ながら売り切れであった。ご主人にお願いして打った蕎麦を見せて頂いた。塗りの生船に入れられた蕎麦は綺麗で美しく、茹でた蕎麦の味に期待を持てる仕上がりである。
 蕎麦には勿論拘っているが、蕎麦だけでなく辛味大根や葱などもコストをかけてわざわざ東京から仕入れている。葱は東京の店でも使う店の少ない「千住葱」を使うこともある(今回は千住葱であった)。酒は和歌山出身のご主人夫妻の選定で和歌山を中心に関西地方の酒を多く揃えているほか、新潟や東北、広島の銘酒も揃えている。
 和歌山といえば奥さんの作る柿の葉すしも逸品で、新幹線車中の夜食用にお土産にする予定だったが、別のお客に先に注文されて完売となってしまい残念ながらお土産にできず仕舞いであった。今度出張した時は入店時に先に注文することにしよう。
 関西地方でも最近手打ち蕎麦店の新規開店が増えているが、大阪の中心地で江戸流に拘る「いもせ」にはいつまでも拘りを持ち続けて頑張って欲しい。

<お品書き>
~冷たい蕎麦~
おせいろ 800円、田舎 800円、十割 1000円、
辛味大根そば 1000円、背山(せやま)そば 1000円、すずしろ 1000円、ぶっかけ 1200円、
段重ね 1200円、鴨せいろ 1600円、

~温かい蕎麦~
かけそば 800円、妹山(いもやま)そば 1000円、にしんそば 1000円、湯葉とじそば 1200円、
鴨南蛮 1600円、

~一品料理~
柿の葉すし 400円、焼き味噌 500円、生ゆば造り 500円、にしん甘煮 500円、だし巻玉子 600円
鴨陶板焼 700円、そばがき 800円、天ぷら盛り合わせ 1000円、

~酒~
般若湯、黒牛、王禄、秋鹿、春鹿、田酒、東北泉、緑川、八海山、賀茂鶴、菊正宗(特撰)、

~ビール~
エビスエール(生or瓶)、ノンアルコールビール、

~焼酎~
峠(マイルド)、逢初、つんと、

~その他~
鴨鍋 一人前 3500円(予約制)、

投稿者 ishigaki : 09:13

2009年9月14日

吉仙(台東区)

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【店 名】吉仙 【住 所】東京都台東区台東4-8-5 【電 話】03-5688-1200 【営業時間】11:00~15:00/17:00~21:00 上野近辺で神楽の舞が飲めるお店訪問の一軒目は吉仙である。最寄り駅は御徒町でありディスカウント・ストア 多慶屋を過ぎ蕎麦居酒屋チェーン「高田」のすぐ隣に吉仙はある。店は地下店舗だが専用のワンフロアーのため小さいが雰囲気のあるアプローチになっている。店内は壁、椅子、テーブル、や調度品に至るまで全て欅づくりのしっかりしたもの。二人掛けテーブルと、四人掛けやグループ客の席が適度に分けられ落ち着いて過ごせる。平成二年の開業であるが、本家は昭和26年創業の新橋の「本陣房」。店長の川嶋さんとは本陣房で修行されていた時からお世話になっている。
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CIMG3637.JPG CIMG3641.JPG CIMG3642.JPG CIMG3643.JPG そば粉は北海道産を使用、雨竜町からその都度出来の良い丸抜きを優先させて仕入れ、石臼挽きの粉を四人体制で交代で打っている。人気メニューには、三色もり(¥1300)、ごまだれそば(¥1000)等、季節の変わりそばでは、夏のしそ切り、冬の柚子切り等がありそして3月には「節句そば」として、柚子、紫蘇、ごま、桜、白雪、とそれぞれの風味を練りこんだそばが出されている。汁は本節と宗田かつおで取った出汁と本返しを合わせるが、濃厚であるが辛くはなく、すっきりしていてほんのり甘みが香るのは仕込みに何か秘伝があるらしい。薬味はねぎ、わさび、辛味だいこん、七味唐辛子。ねぎ、わさび、ほか野菜類は福島県の四,五軒の農家と契約、常に新鮮な食材の確保に気を配る。人気の冷酒、焼酎の品揃えも充実しており、、近所のサラリーマンや、O.Lのアフターファイブの定番のコースに加わっている。本日はその中で神楽の舞を頂くことにした。最初は水割りで蕎麦前ならぬ蕎麦の前(蕎麦前とは専門用語でお酒の事を指す、造語であるが焼酎の場合は【の】をつけて【蕎麦の前】と命名したい)で神楽の舞を飲む。そばの旨みあふれるまろやかな味わいがあり高千穂の地下200mから汲み上げた清冽な水と、そばと米こうじのみで仕込んだ本格そば焼酎を東京の蕎麦屋で飲めるのは格別である。 吉仙の人気メニュー三色もりを頂いた後は神楽の舞を蕎麦湯割で頂く。蕎麦の前と後に飲めるお勧めの焼酎である。蕎麦湯割は濃厚な蕎麦湯に一層の蕎麦の香りが立ち最後を飾るに相応しいもので至福の一時を過ごすことができた。

今回訪問したのは下記のそば屋特集に「吉仙」の記事を掲載するためであった。
下記のURL「東京のそば屋特集」参照ください
http://gourmet.suntory.co.jp/syutoken/tokyo/soba/index.html

最後に蕎麦湯割の工程をビデオ撮影したのでご覧ください

投稿者 maejima : 21:38