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登茂吉は創業して30年近くになるそうであるが、もともと牛乳屋であったご主人の蕎麦好きが高じて蕎麦屋に転業してしまったという経歴のお店である。店に入ると左手には道路からも見える製粉室と打ち場、その奥が厨房で、右手には4人掛けテーブル3卓と2人掛けテーブル1卓が並び、さらに小上がりには4人掛けの座卓が2つ置かれている。
店の中も外観同様に庶民的な典型的な街のお蕎麦屋の雰囲気だ。スペースの問題もあってか、打ち場の前には大量の玄蕎麦の袋が積まれているが、いかにも『ウチの店は自家製粉していますよ』という厳めしい感じがまったくないのが実に良い。
蕎麦粉は北海道や茨城、栃木、福井、信州などの生産者から直接仕入れ、産地を混ぜることなく外二で打たれている。たまたま伺ったときは松本市中山の信濃1号であった。
「せいろ」のそばは食べやすいように4つの山に盛られ、薬味は葱、山葵、大根おろしとなる。汁もしっかりしたもので外二の蕎麦との相性が良い。この店は大振りな車海老を使った「天せいろ」や、合鴨を使った「鴨せいろ」の人気が高いのは勿論、「なめこおろし」や「たぬき」などの庶民的な蕎麦を注文するお客さんも多い。
時間によっては店の外に長い列ができることもあるが、回転が速いのでそれほど待たずに入店できることが多いので、列の長さを見てあきらめて帰らないで我慢して待って欲しい。間違いなく、待っただけ価値のある美味しいお蕎麦にありつけるはずだ。
<お品書き>
せいろ 800円、冷やしたぬき 900円、おろし 950円、なめこおろし 1050円
なっとう 1050円、とろろ 1100円、鴨せいろ 1450円、天せいろ 1700円
かけ 800円、たぬき 900円、玉子とじ 900円、かき玉 950円、鳥南ばん 1100円
カレー南ばん 1100円、なめこ 1050円、かけとろ 1100円、鴨南ばん 1700円
天ぷらそば 1700円
すいとん 1700円
天どん 1700円、天重 2000円、天ぷら御飯 2150円
~酒~
〆張鶴、十四代、三千盛、久保田、他